书讯丨南京事件論争史:日本人は史実をどう認識してきたか(PDF)
南京事件論争史
日本人は史実をどう認識してきたか
日本軍による捕虜と市民への虐殺・暴行は史実であるにもかかわらず、いまだに問題とされるのはなぜか。事件発生から今日まで、否定派のトリックを衝く「論争」の全経過。 一九三七年一二月、南京市を占領した日本軍は、投降した中国軍兵士と捕虜、一般市民を殺戮・暴行し、おびただしい数の犠牲者を出した。この「南京事件」は当時の資料からもわかる明白な史実であるにもかかわらず、日本では否定派の存在によって「論争」が続けられてきた。その経過を事件発生時から現在まで丹念にたどることで、否定派の論拠の問題点とトリックを衝き、「論争」を生む日本人の歴史認識を問う。序章 世界に注目される日本留学生たちの驚き/本書のテーマと目的/『南京事件論争史』という書名について第一章 「論争」前史1 南京事件を知っていた政府・軍部指導者発生と同時に報告された情報/陸軍中央の事件への対応/再発防止の方策2 南京事件はなぜ記憶されなかったか厳格な言論報道の検閲と統制/石川達三『生きてゐる兵隊』への弾圧/徹底した証拠の焼却、隠滅第二章 東京裁判――「論争」の原点1 なぜ南京事件が裁かれたのか南京事件の訴因2 どのように審理されたか――「松井石根獄中日誌」より 師団長への責任転嫁/弁護側の反証/明らかにされた司令官としての責任不履行/南京事件の根本的原因3 判決は何を認定したか判決文に反映したもの/パール判事も認定した事件の事実/立証目的ではなかった犠牲者数/松井の感慨4 否定論の原点になった弁護側の主張否定論の原形5 なぜ「国民の記憶」にならなかったのか南京虐殺事件の出版物/国民の記憶化プランの頓挫/国民に周知されなかった裁判記録/否定論受容の心理的基盤/「五五年体制」のなかで第三章 一九七〇年代――「論争」の発端本多勝一『中国の旅』(朝日新聞社、一九七二年)/「まぼろし説」の登場/洞富雄『南京事件』(新人物往来社、一九七二年) 洞富雄編『日中戦争史資料8 南京事件Ⅰ』(河出書房新社、一九七三年) 洞富雄編『日中戦争史資料8 南京事件II』(河出書房新社、一九七三年)/イザヤ・ベンダサン著、山本七平訳『日本教について』(文藝春秋、一九七二年)/本多勝一『殺す側の論理』(すずさわ書店、一九七二年)/山本七平『私の中の日本軍』上、下(文藝春秋、一九七五年)/山本七平『私の中の日本軍』上、下(文藝春秋、一九七五年)/本多勝一編『ペンの陰謀――あるいはペテンの論理を分析する』(潮出版社、一九七七年)/七〇年代に形成された「否定の構造」第四章 一九八〇年代――「論争」の本格化1 高度経済成長と国民の戦争認識の変化ドイツとの違い/教科書問題の発生/家永教科書裁判2 南京虐殺「虚構説」の登場田中正明『パール博士の日本無罪論』(慧文社、一九六三年)/田中正明『“南京虐殺”の虚構――松井大将の日記をめぐって』(日本教文社、一九八四年) 田中正明編『松井石根大将の陣中日誌」(芙蓉書房、一九八五年) 田中正明『南京事件の総括―虐殺否定十五の論拠』(謙光社、一九八七年)3 南京事件調査研究会の発足と研究の進展洞富雄『決定版 南京大虐殺』(徳間書店、一九八二年)/藤原彰『南京大虐殺』/本多勝一『南京への道』(朝日新聞社、一九八七年)/吉田裕『天皇の軍隊と南京事件』(青木書店、一九八六年)/洞富雄『南京大虐殺の証明』(朝日新聞社、一九八六年)4 「証言による南京戦史」と『南京戦史資料集』南京戦史編集委員会『南京戦史』(偕行社、一九八九年) 南京戦史編集委員会『南京戦史資料集』(偕行社、一九八九年) 南京戦史編集委員会『南京戦史資料集Ⅱ』(偕行社、一九九三年)5 加害証言・記録の公刊曽根一夫『私記南京虐殺―戦史にのらない戦争の話』(彩流社、一九八四年) 曽根一夫『続私記南京虐殺―戦史にのらない戦争の話』(彩流社、一九八四年) 曽根一夫『南京虐殺と戦争』(泰流社、一九八八年)/東史郎『わが南京プラトーン――一召集兵の体験した南京大虐殺』(青木書店、一九八七年) 下里正樹『隠された聯隊史―「20i」下級兵士の見た南京事件の実相』(一九八七年一二月) 下里正樹『続・隠された聯隊史―MG中隊員らの見た南京事件の実相』(一九八八年七月) 井口和起・木坂順一郎・下里正樹編『南京事件 京都師団関係資料集』(青木書店、一九八九年)6 「虐殺少数説」の登場板倉由明『本当はこうだった南京事件』(日本図書刊行会、発売近代文芸社、一九九九年)/秦郁彦『南京事件――「虐殺」の構造』(中公新書、一九八六年)/阿羅健一『聞き書 南京事件―日本人の見た南京虐殺事件』(図書出版社、一九八七年)第五章 一九九〇年代前半――「論争」の結着1 戦後五〇年に向けた「過去の清算」への動き戦争への反省の表明2 南京事件資料集の発行南京事件調査研究会編訳『南京事件資料集(1)アメリカ関係資料編』(青木書店、一九九二年)/南京事件調査研究会編訳『南京事件資料集(2)中国関係編』(青木書店、一九九二年)/小野賢二・藤原彰・本多勝一編『南京大虐殺を記録した皇軍兵士たち――第十三師団山田支隊兵士の陣中日記』(大月書店、一九九六年)/石田勇治編集・翻訳、編集協力笠原十九司・吉田裕『資料 ドイツ外交官の見た南京事件』(大月書店、二〇〇一年)石田勇治編集・翻訳、編集協力/ジョン・ラーベ著・エルヴィン・ヴィッケルト編・平野卿子訳『南京の真実――The Diary of John Rabe 』(講談社、一九九七年)笠原十九司・吉田裕『資料 ドイツ外交官の見た南京事件』(大月書店、二〇〇一年)/ミニー・ヴォートリン著・岡田良之助、伊原陽子訳・笠原十九司解説『南京事件の日々――ミニー・ヴォートリンの日記』(大月書店、一九九九年)3 歴史書の発行洞富雄・藤原彰・本多勝一編『南京大虐殺の研究』(晩聲社、一九九二年)/笠原十九司『アジアの中の日本軍―戦争責任と歴史学・歴史教育』(大月書店、一九九四年)/笠原十九司『南京難民区の百日――虐殺を見た外国人』(岩波書店、一九九五年)/藤原彰『南京の日本軍――南京大虐殺とその背景』(大月書店、一九九七年)/本多勝一『本多勝一集23 南京大虐殺』(朝日新聞社、一九九七年)/笠原十九司『日中戦争と海軍――パナイ号事件の真相』(青木書店、一九九七年)/笠原十九司『南京事件』(岩波新書、一九九七年)4 学問的に「結着」した「論争」家永教科書裁判における勝訴/教科書記述の改善第六章 一九九〇年代後半から現在――「論争」の変質1「侵略戦争反省・謝罪」から「戦没者の追悼・感謝」へ強調された「鞭打つ行為」と「犬死に」/「論争」の政治的変質/「南京大虐殺の嘘」キャンペーン2 転機になった一九九七年第三次教科書攻撃の開始/「つくる会」の結成/虐殺否定派の言論抑圧行動/南京大虐殺展示への圧力/映画「南京1937」上映妨害/出版社に右翼乱入/鹿児島県議会、南京大虐殺記念館見学に反対/漫画「国が燃える」削除・修正事件と小林よしのり『戦争論』/「百人斬り」名誉毀損裁判3 南京大虐殺否定本のトリック東中野修道『「南京虐殺」の徹底検証』(展転社、一九九八年)/藤岡信勝・東中野修道『「ザ・レイプ・オブ・南京」の研究――中国における『情報戦』の手口と戦略』(祥伝社、一九九九年)/東中野修道・小林進・福永慎次郎『南京事件「証拠写真」を検証する』(草思社、二〇〇五年)/東中野修道『南京事件 国民党極秘文書から読み解く』(草思社、二〇〇六年)/同書の二つのトリック/北村稔『「南京事件」の探求――その実像をもとめて』(文春新書、二〇〇一年)/東中野修道『南京「百人斬り競争」の真実』(ワック、二〇〇七年)終章 真の学問的論争を願ってドイツ・日本・トルコ/飛躍的に進む全体的歴史像の解明/笠原十九司『体験者27人が語る 南京事件――虐殺の「その時」とその後の人生』(高文研、二〇〇六年)/日中学術論争の可能性/世界のなかの南京事件あとがき【年表】南京事件関係の書籍の出版